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ホスファチジルセリン~脳細胞の代謝を促進して脳の老化を防ぐ

いまにわかに脚光を集めているのがホスファチジルセリンです。


人間の体を構成している60兆個の細胞膜にもホスファチジルセリンが存在しており、とくに脳の神経細胞の膜に含まれるリン脂質の10%前後がホスファチジルセリンです。


DHAと同じく脳の中に存在する量が多いということはそれだけ脳に不可欠だということです。


このホスファチジルセリンは体内で合成できるものではなく、豚肉や牛肉、卵、大豆などに含まれるホスファチジルセリンを毎日の食事の中で摂取してはじめて脳をはじめ全身に供給することができるものです。


また、脳のなかのホスファチジルセリンは絶えず新陳代謝をして入れ替わっていることもあり、毎日の食事から補給しないとホスファチジルセリン不足から脳の老化や痴呆あるいは精神不安をもたらすとさえいわれているので、脳にとって非常に重要な成分なんですね。


さて、ホスファチジルセリンの重要さがわかったところでその働きについて紹介していきます。


1、神経細胞の膜を柔らかくして神経伝達物質の伝搬をスムースに保つ
2、神経細胞の新陳代謝を活性化
3、シナプスの加齢による減少を防ぐ
4、NGF産生の利用効率を高める
5、神経伝達物質(主にアセチルコリン)の分泌促進


といった作用があります。


アメリカのクロック博士が行ったホスファチジルセリンの実験では、加齢による生理的な認知機能低下を改善する効果が確認されているので、最近人の顔や名前を覚えられないという方には心強い存在になると思います。

ホスファチジルセリンの上手な摂取方法

脳の老化を食い止める効果があるのがホスファチジルセリンです。


脳は加齢にともない神経細胞の膜が硬くなり、そのせいで神経細胞同士の情報の受け渡しがうまくいかなくなることでネットワークが鈍り、脳内の検索がうまくいかなくなります。


年齢とともに物覚えが悪くなるのはこうした脳の老化があるからなんです。


脳の細胞膜が硬くなる背景にはホスファチジルセリンの減少も影響しているので食事から積極的にホスファチジルセリンを摂取することが大切になるわけですね。


加齢による認知機能の低下や記憶力の低下を予防・改善する以外の効果としては


・軽度のアルツハイマー型認知症の記憶力・認識力の改善効果
・ストレスを緩和してうつの症状を改善
・子供のADHDの症状の軽減
・乱れた体内時計の調整に役立つ
・コルチゾールの分泌を抑制する


といったものがあります。


<ホスファチジルセリンを含む食品>
大豆 豚肉 鶏肉 落花生 くるみ 卵


ホスファチジルセリンは普段の食事から摂取できるものですが、紹介したような脳の老化防止や痴呆症予防などの効果を実感しようと思ったらかなりの量を摂取する必要があります。


そのためサプリメントを利用したほうが効率的かもしれません。


摂取量の目安ですが、摂り始めの1~2か月は細胞膜をホスファチジルセリンで満たす必要があるので1日200~300㎎、その後は1日100㎎を継続的に摂取するのが推奨されています。