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グルタミン酸~記憶や学習能力に影響する神経伝達物質

グルタミン酸は興奮性の神経伝達物質のひとつでアセチルコリンと似た作用があり、脳内の神経細胞の情報伝達の約40%にかかわっているというもっとも一般的な神経物質です。


記憶や学習に重要な役割をはたしており、脳の働きを高める5種類のアミノ酸(チロシン、アルギニン、フェニルアラニン、イソロイシン、グルタミン酸)のひとつであることからブレーンアミノ酸とも呼ばれます。


グルタミン酸は脳の情報が伝達するのを手助けすることから記憶力や集中力アップに作用するといわれており、特に海馬にある受容体に作用すると記憶を長持ちさせることができます。


そのためグルタミン酸が減少するとアルツハイマー型認知症や統合失調症などと関係するといわれており逆に多く摂取しすぎると興奮性の神経物質ということもあり、神経が過剰に興奮するてんかん発作の原因になるとも考えられています。


とはいえ、世間一般的にはグルタミン酸は神経伝達物質ではなく、「旨味」成分としてのほうが有名で「味の素」などの化学調味料の原料や主成分として認知されてます。


1950年代に、このグルタミン酸が記憶力向上にいいということが味の素がブームになったことがあったそうなんですが、「経口摂取したグルタミン酸は血液脳関門を通過しないので脳に影響を与えることはありません。」と発表されて、ブームもおさまったとか。


いちおう紹介しておくと、


<グルタミン酸を多く含む食品>
海藻、納豆(大豆)、落花生、アーモンド、ゴマ、化学調味料全般


基本的に脳内で必要なグルタミン酸は脳内でグルコース(糖)から合成されるのであまり食事から摂取しようとか摂取量が足りないのでは?ということに悩む必要はないということです。ただでさえ化学調味料の多い食事が多いので今の日本人の食生活ではグルタミン酸は過剰摂取気味だといわれているくらいなので。


グルタミン酸の脳を活性化してくれる以外の作用も紹介しておくと、


・ストレスへの抵抗を強くする
・痴呆や精神分裂症の治療
・アンモニアをグルタミンに変える働き
・尿の排泄を促進してアンモニアを体外に排出


があります。