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アセチルコリン~記憶・学習に関連する神経伝達物質

アセチルコリンは、神経伝達物質のなかで一番はじめに構造や機能が解明されたものです。


このアセチルコリンですが、脳内では学習や記憶、覚醒、睡眠に対する神経伝達物質として働き、体に対しても休息とエネルギー備蓄に関係する伝達物質として働いてくれています。


アセチルコリンは、食事から摂取されたコリンという物質から作られるのでコリンをたくさん含んでいるレシチンを摂取することが大切です。(詳しくはレシチンのページに解説してあります。)レシチンは大豆や卵黄に多く含まれているので納豆と卵を混ぜてご飯にかけて食べれば摂取にかんしては問題ないかと思います。


さて、レシチンを摂取し、アセチルコリンの量が脳内で高まると集中力が増し、記憶力もアップします。反対に脳内のアセチルコリンの量が低くなると集中力や記憶力が低下することが確認されています。


個人差や生活リズムにもよるんですが、1日のなかで集中力が高い状態と低い状態があるはずです。それもかなりの部分がアセチルコリンに関係しているといいます。


例えば午前中は頭も冴えていて仕事も勉強もはかどっているけれど、どうも15時を過ぎると集中力が散漫になってきて、夜ともなればまったく頭が働かないということってあると思います。


これもアセチルコリンの働きからすれば朝食から生成されたアセチルコリンが午前中はフル分泌されて脳にキレや冴えをもたらしてくれているわけですが、脳を使い続けていると、アデノシンという別の神経伝達物質が増え始めて、これがアセチルコリンを抑制しはじめてしまうんです。


午後になって集中力が落ちたり、眠くなったりするのはこうした理由からなんですね。


そのためコーヒーブレイクではありませんが、おやつに焼き菓子を食べてアセチルコリンを補給してコーヒーや紅茶のカフェインでアデノシンの活動を抑え、アセチルコリンをサポートすると再び脳内の情報伝達がスムーズになって記憶力や集中力がアップします。


それからもうひとつアセチルコリンを語るうえでは忘れてはいけないのがアルツハイマー型認知症との関係です。


アルツハイマー型認知症になるとアセチルコリンが減少することがわかっていてその原因はアルツハイマー型認知症を引き起こすβアミロイドがアセチルコリンを分泌する神経細胞を集中的に死滅させるからです。


逆をいえばアセチルコリンを増やして濃度を上げればアルツハイマー型認知症を防げるのでは?と考えられていて、実際に、(アセチルコリンは補給してもすぐに分解されてしまうので)アセチルコリンの分解をする酵素の働きを阻害することで結果として脳内のアセチルコリン濃度を高めるという予防策(薬剤治療)があります。